ハト・コウモリ等の害鳥対策

市街地や住宅地の家屋では、ハトなどの野鳥やコウモリによる営巣や侵入があります。

外壁や屋根へのダメージ、屋根裏や室内への侵入、健康被害を引き起こす可能性があります。

当社では、ハト・コウモリ等の追い出しと巣の撤去や糞の清掃・消毒・殺菌処理、侵入対策を行っています。

ハトの生態・被害・対策

ハト(ドバト)の生態

ハトの中で一般的に見られる「ドバト(カワラバト)」は、寿命も数年で年に5~6回産卵し、増えすぎが問題となっています。

もともと伝書鳩などに使われており、飼育されていたものが野生化したものと言われています。

ハトの被害

特に多いのが、家庭やマンションなどのベランダです。巣を作らなくても外敵から守られる高所は住み家になりやすいです。最近は屋根の太陽光発電パネルの下に作られる場合もあります。

住み家になると、大量の糞で不衛生になり、塗装などを侵食します。

ハト対策

ハトは伝書鳩に使われていたほど帰巣能力が高く、追い払っても繰り返し戻ってきます。

鳥獣保護法により捕獲・駆除ができないため、ネット等による侵入防止対策がいちばん効果があります。

追い出したあと糞などを清掃してネットを設置し、洗浄・消毒します。

糞等の清掃

ネット設置


高圧洗浄

消毒



コウモリ対策

「コウモリ」というと、人里離れた洞窟などに住んでいるものですが、日本に生息するコウモリの中では、家屋の天井裏や戸袋など人為的な空間に生息するコウモリ「アブラコウモリ(通称「イエコウモリ」)があります。

頭から胴の長さは 4~6cm前後、体重は 5~10gくらいと非常に小型です。そのため、2cm弱ほどの隙間があれば侵入することができ、天井裏や戸袋などに入り込んで住みつくことがあります。夜行性のため昼間はねぐらで寝ていますが、日没頃から一斉に飛び出し、ユスリカや蛾など虫を捕らえて食べます。そのため、益獣としての役割も非常に大きい動物です。

しかし、糞尿により天井板などにシミや汚れ、異臭(梅雨時などに特に強く感じる)、寄生ダニ(カズキダニ) やノミ等による被害があるため、追い出して再侵入対策を施します。

忌避剤によるコウモリの追い出し。
こちらでは数十匹のコウモリが飛び出してきました。

コウモリの侵入口を塞ぎ、屋根裏の清掃・消毒を行います。



鳥と小動物の複合被害

こちらは倉庫屋根裏の複合被害の例です。
まず隙間を通って鳥が巣を作り、それを狙った小動物が侵入したようです。その後は小動物が住み着いていたようで、大量の糞がありました。
鉄骨造の倉庫ですが、他に木の棚や収納物がシロアリ被害を受けていました。

被害状況。鳥の巣の跡と小動物の糞がありました。

すべて撤去・清掃・消毒を行います。

屋根の端に小さな隙間があったため、パネルを設置し、隙間をパテ埋めします。



ハト・コウモリ等、害鳥対策の注意点

現在、鳥獣保護法で野生鳥獣の捕獲及び卵等の捕獲は禁止されております。

鳥獣保護法に違反してしまうと、「一年以下の懲役又は100万円以下の罰金」の法定刑で刑事罰を受けることとなります。

そのため、事前に卵・ヒナ・幼獣等が確認できた場合は、巣立つのを待ち改善処理をさせて頂きます。
また工事中に壁の中などで卵・ヒナ・幼獣等の自力で屋外に出られない鳥獣等を確認した場合、施主様の敷地内での移送とさせて頂きます。移送場所は、保護の観点から、少しでも雨及び外的から身を守れるような場所が必要となります。